調査の背景と概要

従来のSEOでは、検索結果で上位に表示されることが重要な指標とされてきました。しかし、AI検索時代においては、検索順位だけでなく、AIが回答の根拠としてコンテンツを引用するかどうかが新たな課題となっています。

この調査では、Google検索で1位に表示されたURL(28,476クエリ分)を対象に、AIO回答内での引用状況を分析しました。その結果、検索1位URLのうちAIO回答内に引用された割合は61.2%、引用されなかった割合は38.8%でした。このことから、検索1位を獲得しても、必ずしもAIOに引用されるわけではないことが示されています。

検索1位でも約4割はAIOに引用されなかった

分析対象となった28,476クエリの検索1位URLのうち、AIOに引用されたURLは17,414件(61.2%)でした。一方で、引用されなかったURLは11,062件(38.8%)に上ります。

検索1位URLはAIOに引用されるか 割合

この結果は、検索1位を獲得することが「ゴール」ではなく、AI検索時代には検索順位とは別に、AIが回答の根拠として使いやすい構造になっているかを確認する必要があることを示唆しています。

引用されるページとされないページには差があった

検索1位URLに限定してAIOに引用されたページと引用されなかったページを比較すると、引用されたページの方がEMMAスコアが高い傾向が見られました。EMMAスコアは、EXIDEAが提供するオールインワンSEOツール「EmmaTools」のスコアリング機能で算出されるSEO品質の指標です。

検索1位URL: AIO引用あり/なしの倍率差

EMMAスコアは引用なし群が48.3、引用あり群が52.6と、引用あり群の方が約9%高い結果でした。YMYL(Your Money Your Life)クエリ比率も引用あり群の方が高い一方、指名クエリ比率は引用なし群の方が高くなっています。これは、検索1位という同じ土俵に立っていても、AIに引用されるページとされないページにはコンテンツの評価やクエリとの結びつきに関連する差があることを示しています。

コンテンツと検索文脈に表れる引用条件

要素ごとにAIO引用の有無との関連を見た分析では、EMMAスコアとEMMAキーワード密度が上位に入りました。これにより、検索1位の中でも、クエリとの結びつきが強く、コンテンツ評価の高いページほど引用されやすい傾向が明らかになりました。

SHAP Bar: 検索1位URLがAIO引用される条件

また、指名クエリも関連の強い要素として上位に入りましたが、この調査では指名クエリは引用されにくい側との関連が見られました。これは、自社名やサービス名で検索された場合でも、公式ページが必ずAIOに引用されるとは限らないことを示唆しています。

回答根拠として使いやすい構造が重要

記事の特徴量(SEOLabels)が付与された検索1位URL 1,094件を対象とした比較では、AIOに引用されたページにいくつかの共通点が見られました。

SEOLabels付き検索1位URL: AIO引用あり/なしの倍率差

特に差が大きかったのは、専門資格・肩書きの明示と著者情報の有無です。誰が書いた情報なのか、どのような専門性に基づく情報なのかが明確なページほど、AIOに引用される割合が高い傾向があります。

さらに、冒頭で結論を述べる、FAQを設ける、用語を簡潔に定義する、まとめを置くといった構造も、引用されたページで多く見られました。これは、AIが回答を生成する際に、根拠となる情報をページ内から抜き出しやすいように情報が整理されていることが重要であることを示しています。

AI検索時代のSEO担当者が確認すべきこと

この調査から、AI検索時代のSEOでは、次の2つの視点を持つことが重要であることが明らかになりました。

  1. 検索結果で上位を取れているか
  2. そのページがAIOで引用されているか

具体的には、以下の点を確認することが推奨されます。

  • 主要クエリでAIOに引用されているか

  • 著者情報や専門性が明示されているか

  • 冒頭で直接回答しているか

  • 指名検索でも引用元を確認しているか

結論:AIに引用されるための情報設計

今回の調査により、Google検索で1位に表示されたURLでも、約38.8%がAIOに引用されていないことが判明しました。これは、検索上位の価値を否定するものではなく、AI検索時代においてコンテンツの評価指標が増えたことを意味します。

AIに引用されるページには、著者情報、専門性、冒頭での直接回答、FAQ、簡潔な定義、整理された段落構造といった特徴が見られます。これからのコンテンツ改善では、検索順位の最適化だけでなく、AIが回答根拠として使いやすい情報設計まで含めて整えることが求められます。

EmmaToolsについて

EmmaToolsは、SEOコンテンツの制作・改善を支援するツールです。検索意図に基づいたコンテンツ設計や、AIに引用される可能性を考慮した記事構造づくりをサポートします。

EmmaToolsに関するお問い合わせや資料請求は、以下のリンクから可能です。

注記

  • この分析は相関分析であり、因果関係を断定するものではありません。

  • AIO引用率は、検索1位に表示されたURL全体を分母とし、そのうち同じクエリのAIO回答内に引用されたURLの割合を指します。

  • EMMAスコアはEmmaToolsが提供するSEOコンテンツの補助指標であり、Googleの内部評価指標ではありません。

  • 記事特徴量(SEOLabels)が付与された検索1位URLは1,094件であり、コンテンツ特徴の比較は補助分析として扱われています。

  • 検索結果やAIOの表示は、時期、ユーザー環境、クエリによって変動する可能性があります。

  • この調査は日本語検索を対象としており、他言語での傾向は異なる可能性があります。

Information

このページは、IITの管理によるAIによるITトレンド情報を自動取得したものを掲載しております。